カビでお悩みの方へ3

 皆様こんにちは、今年は梅雨が長引いていますね。

こうなるとますますカビに悩まされている方は多いのではないでしょうか?

 

うちの物入れはどうやってもカビが生える、何をしてもダメだという方、

是非こちらの方法を試してみて下さい。

 

対策と思ってやっていたことが実は逆効果だったということ、よくあります。

それでは前回の続きから始めましょう。

 

前回までで対策のポイントは分かっていただけたと思いますので、

今回は具体的にやっていく手順をご紹介いたしますね。

 

 

 

 

・カビが発生してしまったら?
 
発生してしまったカビを徹底的に除去します。
 
付着したカビの除去方法
濃度70パーセント前後のアルコールスプレーをカビの上から吹き掛け、
柔らかいブラシでブラッシングをして、カビを落とし、天日に干す。
アルコール殺菌+紫外線殺菌+乾燥が効果的。
(革製品や布製品の場合変色や変質には要注意です、捨ててしまうよりはというつもりで
 自己責任の上行いましょう)
ある程度硬質な物であれば、除去は容易だと思います。
 
 
物入内の対策を行う
 
扇風機で物入れ内に風を送り空気を動かすことと、可能な限り物を移動させること。
他にカビが付いている物がないかをチェックして、しばらく扉は開けたままにする。
カビ独特の臭いがしなくなれば取りあえずはOKだが、扉は基本的に閉めきらないほうがよい。
 
 
以降注意すること
 
物入れ内の空気を動かす意識をもつ、扉を開けたままにするだけで殆ど再発はしない筈ですが、
再発する場合、扇風機でたまに風を送ったり、湿度計を設置して60%台をキープ出来るように
気をつける。
 
 
 
何度もカビるのは何故?
 
物入れの場所は、一階北側で、窓もなく玄関の隣ではないですか?
ここは収納に便利な場所ですが、カビにとっては絶好の環境です。
扉を閉めたままにしない、換気を心がけるようにしましょう。
 
構造上の理由として、便利な土間続きや高性能な気密空間によって、
一度カビが発生するとなかなか完全に除去するが難しくなっています、
便利さと引き換えのリスクなので、上手に対処しましょう。
 
便利さが故に・・・
 
カビが発生しやすい物入は、大抵便利な場所にあり、
ついつい物を詰め込みがちになる場所です。
特に玄関先の収納は一時保管の場所と捉え長期保管は避けましょう。
 
 
 
という訳で、今回は物入れのカビ対策についてお話しました。
これは私自身の実体験から書いたもので、自分なりに気をつけていましたが
最初に物入れでカビを発見した時には本当に驚きました。
 
換気等には気を付けていたつもりなので、まさかカビが繁殖するなんてという思いでした。
 
最初に行ったのは吸湿剤を置いておくこと、これで完璧と思っていましたが、
全然ダメでした、理由は上にも書きましたが、
原因は湿気だけではないということです。
 
2年間程試行錯誤を繰り返し、ご紹介した対策を行った結果、現在では我が家の物入に
カビは繁殖しません、カビが繁殖し辛い環境を作ることができたということです。
 
最後になりますが、特に日本は高温多湿な気候で、カビとの付き合いは避けられません、
カビは好条件が揃うのをずっと待ち続けて、ある時爆発的に繁殖します、
対策にはカビのことをよく理解して上手に付き合っていきましょう。
 
もう一つ日本の物入れでよく起こる加水分解、これについてもお話したかったのですが、
加水分解の話はまたにしますね。