皆様こんにちは、本格的な夏を迎え、私達は新たな生活様式を取り入れ、
コロナウイルスと共存をしていかねばなりません。
しかし換気や消毒といったことは、住宅業界ではなにもコロナウイルスが広がったから
新しく実施しようという訳ではなく、30年程前の家づくりから、
昨今の家づくりへと進化をしてくるなかで、徐々に広まって来ていたことです。
消毒についても色々言いたいことはありますが、この状況ではやはり定期的に
手指のアルコール消毒は行うべきだと思います。
もらわない、移さないを皆で気をつけましょう。
問題なのは換気のほうです。
換気をすることの大切さが叫ばれたのは1990年前後から2000年代前半にかけて
住宅建材が含む化学物質が住宅の高気密化に伴い、十分に換気されず室内空気が汚染され
体調を崩す人が続出した時です。
これを受けて国は2003年にホルムアルデヒドとクロルホルピスの二つの化学物質に
ついて使用を制限し、24時間換気設備の設置を義務付けました。
ここで質問です。
皆様のお家には24時間換気の設備が設置されておりますか?
それは24時間しっかり稼働していますか?
そしてなによりちゃんと換気出来ていますか?
昔の家は至る所に隙間があり、隙間風が抜け放題で換気なんてせずとも外気の風の影響で
どんどん室内の空気は入れ換わっていました。
しかし、20年程前の家からは24時間、強制換気をし続けないと住んではいけない家になっています。
にも係わらず、上記の質問でイエスとお答えいただいた方は何名いらっしゃいますか?
土壁が当たり前だった時代から、石膏ボードを使用して、壁の中には断熱材を入れるようになり、
窓も木製からアルミになり、隙間を管理しやすくなって、高気密化が進みました、
私は、これ自体は悪いことだとは思いません、隙間はしっかりと塞いだ上で、効率的な
換気を行ったほうが、色々な面で快適な家が出来るからです。
しかし義務化になった24時間換気は、はたしてちゃんと機能していますか?
次回へつづく・・・