健康な家づくりの工夫

 快適に永く住まう為には、住む人と家そのものが健康でなくてはいけません、その為に様々な工夫を凝らし住まいの健康をサポートできるよう努めております。

3つのポイント

ポイントその一 生活スタイルに合わせた設計

最初にお施主様の現在の生活スタイルを、約100項目にわたってチェック式もしくは、簡単な記述式でご記入をいただきます。

これは現在の生活での問題点や改善点を明確にし、設計者へ伝える為に大変重要です。

それを元に木造に精通した設計士がその土地、ご要望、新たな生活を想い描きながら一軒一軒プランニングいたします。

一般的なプランニング

 

 

いくつかのパターンの中からチョイス

 

 

デメリット、先に間取りありきの為、家に人が生活を合わせる必要があり、どうしても不便な点が出てきてしまう。

 

メリット、打合せが少なく済み、工期が早くなる。

『すみながら』のプランニング

 

 

今の生活から、新しい生活を創造し設計する

 

 

メリット、人の生活ありきの為、とてもストレスが少ない、幸福感も高くなり、生活の質が上がる。

 

デメリット、打合せが多くなり、工期が長くなる為、じっくり取り組む必要がある。


具体的にどんなデザインをしてくれるの?

例えば・・・

Request

玄関に家族用のスペースを造って欲しい。

Answer

家族玄関を造り、通り道(動線)を分けることによって

お客様からは見えづらい設計に。


外部から入れられる収納を造って欲しい。

外部からアクセス可能なスペースと扉を設置し、

必要なスペースは犠牲にならない設計に。


玄関ホールを広く取って欲しい。

廊下を造らない間取りで床面積を抑えつつ、

広い玄関ホールを確保。


暗い玄関にならないように、

光を入れられる工夫をして欲しい。

玄関上部に採光の為の窓を設置、天井を勾配天井としてさらに明り取り窓のデザインをご提案。


どの部屋に居ても来客が直ぐに分かるようにして欲しい。

二階に居ても玄関への来客が分かるよう吹抜けとして、音や声が感じられる設計に。


上記は全て玄関だけのご要望ですが、全て部屋、家全体で一つ一つのご要望を洗い出し、お応え出来るデザインへとフィードバックをしながら、設計を行ってまいります。幾度もご提案と修正を繰り返しながら、下のようなイメージプランを作っていきます。

いろいろな要望を聞いてくれるのは嬉しいけど、高くなってしまうのでは?

私達は何棟もの家づくりに係わらせていただいておりますが、その一棟一棟がお施主様の新しい生活を、

お施主様の大切なご予算で実現させていただくことを常に意識しており、

可能な限りの低予算でご要望を実現出来るよう努めさせていただきます。

ポイントその二 自然の力を利用する

家の中での温度差を小さくし、ヒートショックを防ぎ、少ないエネルギーで快適に過ごせることは大切な家の性能です。

夏涼しく、冬暖かいを出来る限り機械に頼らず、自然の力を利用して、快適温度へと近づける家づくりをしています。

 

また、透湿高気密、高断熱によって24時間の換気は不要になり、屋内の空気を常に綺麗な状態に保ち、

シックハウスに陥らない為の空気への配慮も大きな特徴です。

一般的な住宅

 

 

高気密・高断熱で魔法瓶のような家

 

 

デメリット、換気システムが必要、換気システムのメンテナンスが必要、壁の中が不健康な状態になる可能性がある。

 

メリット、安価に造りやすい。

『すみながら』の家

 

 

透湿高気密・高断熱で大きな木陰のような家

 

 

メリット 換気システムが不要、換気扇は必要な時だけの使用で空気が綺麗、壁の中に湿気が溜まる心配なし。

 

デメリット、施工に若干時間がかかる。


自然の力を利用するメリットは?

家は夏を旨とすべしという言葉がありますが、それは必ずしも現代の家には当てはまりません、

しかし自然の摂理は今も昔も変わらず私達は自然に逆らうことができません。

 

それならば可能な限り自然の力を有効に活用して味方に付け、無用なエネルギーの消費を避けることが得策ではないでしょうか。

 

  地表は年間を通して、温度の差が少ない。         →  床下の空気を利用することにより、室内の空気も一定に

                                 近づけるよう、構造に工夫をする。

 

 

  太陽は夏と冬でその高さも方向も変わる。         →  土地土地で太陽の動きに合わせた家の配置をし、庇の出

                                 を工夫して冬は熱を取り込み、夏は室内に入らないよう

                                 設計する。

 

 

  風は夏と冬で流れる方向が変わる。            →  窓の配置、開く方向を工夫し、換気を行いたい時は効率的

                                 に行えるように、また淀みが出来ないように設計する。

 

  

  暖かい空気は上に登り、冷たい空気は下に沈む。      →  空気の対流を利用して壁の中に空気の流れを作り、

                                 常に躯体の乾燥を保つよう設計する。

 

 

  冷たい空気と暖かい空気は時間が経つと中間の温度になる。 →  これを防ぐのが断熱材、高断熱化で内部で作ったエネル

                                 ギーのロスを減らして少ないエネルギーで快適になるよう

                                 断熱の設計をする。

 

 

  乾いた空気と湿った空気は時間が経つと中間の湿度になる。 →  湿度も温度同様一定になろうとする為、防湿層が必要に

                                 なる。入ってくる湿度は遮断し、内部の湿度は逃がすよう

                                 防湿と透湿を考慮した設計をする。

 

 

 

こうした自然の摂理を巧みに利用して、家づくりに活かすことで、ランニングコストを押えながら、

身体にストレスのない快適な暮らしが実現します。

 

これらの機能は全て自然の力によって実現します、よって住まう人が何か操作をしたりする必要はありません、

家が自動的に春夏秋冬に合わせて調節を行ってくれます。

 

住まう人は、ご自身の好みに合わせ、少しだけエアコンや加湿器といった機械の力で、温度、湿度を調節してあげればよいのです。

 

 

ポイントその三 素材に拘る

住まう人の健康を考える上で、空気の綺麗さには注目しなくてはなりません、

危険因子となりそうなものは、使わなくて済むのなら使わないのが私達の信念です。

また素材その物が持っている力をしっかりと活用することでストレスを緩和しリラックス出来る空間を実現します。

『すみながら』の構造材

 

 

ここ岐阜県の郡上で育った杉や桧を使い広い空間も材料や組み方に工夫することで無垢材で実現できます。

 

割れや狂いが起きることは否めませんがそれ以上に自然の風雪の中を何十年も耐え育ってきた木には、人工物にはない色合いや香りがあり、住む人をやさしく包み込んでくれる雰囲気があります。

 

木の良さを最大限活かす為に、半年以上を天然乾燥させた材料を厳選し使用します。

 

 


『すみながら』の建材

 

 

内部に使用する建材にも、可能な限り県内産の杉や桧を使い、必要な時は国内産のヒバやマキ、松といった無垢の材料を使用します。

 

床材については国内産の桧や杉を使うことも可能ですが、価格と供給量から外国産の無垢材をおすすめすることもございます。

 

また、無垢の木を使ったオーダーキッチンやオーダー建具、家具の製作も承っております。

    

 


『すみながら』の仕上材

 

すみながらの仕上材には、塗り壁、コットンクロス、和紙クロス、水性塗料等、湿気を通す素材で、自然に還るものを使用します。

 

    

 


『すみながら』では新建材は使用しない?

 

 

材料に拘るあまり、絶対にこうでなければならないと、決めつけることはいたしません。

 

物には得手不得手があり、たとえば大きな板材などは剥ぎ合わせや、集成材といった新建材が有利となります。

 

使いすぎず適材適所に使用していくことが大切と考えます。